稽留流産と宣告されたら?その後の処置と0ではない復活例

稽留流産と宣告されたら?その後の処置と0ではない復活例

“稽留流産”あまり聞き慣れない言葉ですよね。自分が妊娠して初めてマタニティー雑誌などを読んで、「流産にもいろいろ種類があるんだ。」と知る人の方が多いのではないでしょうか。私もその一人です。でも、私の場合は、「流産と切迫流産は全く違うんだ。」くらいにしか流産の知識はありませんでした。いずれにしても、流産の兆候としては“激しい下腹部の痛み”と“出血”と思い込んでおり、それさえ起こらなければ大丈夫とすら思っていました。今この記事を読んでいる方は、稽留流産と診断された方がほとんどではないかと思います。辛い気持ちは痛いほどよくわかります。「稽留流産 復活」「赤ちゃん 心拍停止 復活」いろいろな言葉を並べて何度も何度も調べました。今回は、私の経験談と他の方の復活したというお話を書いていきたいと思います。

1稽留流産とは?

(1)稽留流産

稽留流産とは、お腹の中で胎児が亡くなってしまっているけど、何事もないかのように胎児が子宮内にとどまっている状態です。
胎児がいつまでたっても確認できない場合や、一度確認できた心拍が停止してしまっている場合などがあります。

(2)稽留流産の原因

稽留流産の原因は、ほとんどは先天性のもので赤ちゃんに原因があると言われています。
受精卵の染色体異常や細胞分裂の過程で育つことができなくなったりなど、スムーズに成長できないケースが多いそうです。
その他は、お母さんの子宮組織の代謝異常などで、胎盤が心地良い状態に保たれず、赤ちゃんにとって育ちにくい環境だったということもあります。
ただ、本当に赤ちゃんに原因があることが多いので、絶対に自分を責めないでください。
そういう私もかなり自分を責めましたが、出産後の病理検査で母体側の異常は見られなかったと言われました。自分を責めたくなりますが、責めても仕方ありません。

(3)稽留流産の自覚症状

自覚症状は、全くありません!出血もないし、腹痛もありません。
なんならつわりさえ続いていることがあります。
なので、ほとんどの方が、検診の際に医師から伝えられることが多いです。
胎動を感じていた人は、最近動いてないな…と思い、気付くこともあるそうです。
私は、ちょうど12週に入ったばかりで前回の検診から1ヵ月ぶりの検診でした。
そこで心拍停止を宣告され、確定診断は後日にしてもらいました。
受け入れるまでに時間が必要でした。人生で1番泣きました。

2稽留流産診断後の復活例

(1)妊娠7~8週頃の誤診

薄い出血が着床時から続いていて、不安な気持ちで過ごしていたAさん。
目眩や臭いからの吐き気など、つわりも始まりだしたある朝に、生理のような赤くてまとまった量の出血があり、つわりの症状もフッと軽くなってしまったそうです。
慌てて病院で診てもらうと「赤ちゃんの心臓が動いて無いね」と言われ、「まだ出てくる気配は無いけど、期待は薄いです」と言われたそうです。
やれる事はやっておこうと、セカンドオピニオンで別の病院に行くと、
新しい病院の先生が見せてくれたエコーでは、Aさんにも分かるくらい、しっかりと心臓がモキュモキュしてて…「…動いているよねえ?」と。なんと赤ちゃんは生きていたそうです!
7週前後は心拍が見えづらい時があるそうなので、早い時期の心拍停止は必ず他の病院でも見てもらった方が良いと思います。

(2)高橋真麻さん

俳優高橋秀樹さんの娘さんで、フリーアナウンサーの高橋真麻さんは、実は一度お腹の中にいる時に心拍停止を宣告されていたそうです。
真麻さんのお母様は、不妊治療を続けるも過去に3度の流産経験があり、4度目の妊娠初期に確認できていた心拍が確認できなくなっていたそうです。
先生からは、すぐにでも手術を勧められたそうですが、1週間の時間をもらい再度検診。
その時に心音が確認できたそうです。



3稽留流産と診断された場合の処置方法

(1)自然流産

胎児が亡くなってしまっている場合、待っていれば身体が赤ちゃんを異物と捉えて自然に排出しようとします。
しかし、大量出血とかなりの痛みが伴いますし、いつおこるかは分かりません。
明日になるのか、来週になるのか、1か月後なのか…正直わかりません。
私が医師に言われたのは、「あまり長期間お腹に入ったままだと、遺体の腐敗が進み子宮が炎症を起こしたり、感染症を引き起こすリスクが高くなるから、早く手術をした方がいい」とのことでした。

(2)子宮内除去手術(掻爬(そうは)手術)

掻爬手術は、局部麻酔もしくは全身麻酔で子宮の中の赤ちゃんを胎盤ごと器具で掻き出します。全身麻酔の場合は、寝ている間に終わります。
術後は、日帰りの場合は数時間休んで帰宅、入院の場合は一晩ゆっくり休んで帰ります。
また、赤ちゃんの心拍停止や染色体異常などが見つかった場合の手術は、経済的な理由などから行う中絶手術と違い保険が使えるので約3~5万円でできます。

(3)自然分娩

妊娠12週を過ぎると、掻爬手術で掻き出すには赤ちゃんの体が大きすぎるので、普通の出産と同じように赤ちゃんを産んであげなくてはいけません。
子宮口を広げて陣痛を促して出産します。12週を超えての出産は、死産でも“出産”として認められるのでいろいろな手当がもらえます。
出産でもらえる手当や休みについては、【流産でも産休はもらえる!知らないと損な産休取得条件とお金の話】を参考にしてみて下さい。

4掻爬手術の流れ

(1)子宮口を開く処置

妊娠初期は、赤ちゃんが出てきてはいけないので、がっちりと子宮口が閉まっています。
なので、無理やり広げる必要があります。
ラミナリアという子宮口を広げる海藻の棒のようなものを挿入し、体内の水分で棒が膨らみ子宮口が開きます。

(2)麻酔

子宮口が開いたところで、麻酔をかけて眠ります。
全身麻酔が多いみたいです。

(3)手術

いざ、麻酔で眠ったら器具を使って、赤ちゃんを掻き出します。
ここではもう麻酔で意識がありませんので、気付いたころには処置は終わっています。
約30分ほどで終わります。

5自然分娩の流れ(体験談)

私は妊娠12週を過ぎていたので、ガッツリ入院(6日間)して処置を受けることになりました。ここからは実体験を書いていきます。
入院の際に準備をした方がいいものは下記の記事を参考にしてみてください。
流産と診断され急遽入院…必要な物とあれば便利な物20選

(1)子宮口を開く処置

私の場合、15時頃に入院準備が整い処置の説明を受けると、翌日から陣痛を促す処置を始めるとのことで、今日のうちに子宮口を開く処置をすると説明をうけました。
晩御飯を食べる18時前に前処置をしましょう。と言われ「はーい」なんて処置室に向かい、ラミナリアを挿入。

その挿入する際に「ちょっと子宮噛みますね~」と言われ「えっ、子宮噛むって何?」と思ったら子宮がぎゅうぅっとつねられたような変な感覚があり、ラミナリアを3本挿入されました。

処置が終わってから「何だ全然余裕じゃーん」なんて思って晩ごはんを済ませ
「あとは明日までゆっくりしてればいいのか…」と思いながら旦那さんに買ってもらったTVカードを使ってドラマ鑑賞。

すると21時前くらいに「失礼しまーす。すみません、明日までにもう少し子宮口を広げておきたいので22時頃にまたお願いしますね。」と。

「!!!!!!!!!」
と思ったものの、まあ大丈夫でしょと強気でいたのですが…
追加のラミナリアは地獄でした。

「今3本入ってるんですけど、もう少し足していきますね~。」
としれっと言われて始めた処置が、2回目がなぜか激痛で、足していくラミナリアも追加すればするほど子宮破られるんじゃないかと思う程激痛で号泣してしまいました。

5本目入れたあたりで、急に横にいた先輩先生?みたいな人が
「最低7本はいきたいね。」
「(もう絶対無理やって本当ムリ(´;ω;`))」と思うも空しく、頑張って7本挿入。

終わってあまりにも痛がっていたので女性の先生が
「みんざい出しましょうか?」
と聞かれ
「り、りんざい?(なんかの痛み止めかな…)下さい!」
と答えると
「あ、痛み止めも出しましょうか?」と。

痛み止めだと思っていたものは、睡眠導入剤のことでした^^;
「(あー、眠剤ね。略さないでよ。)」
と思いつつ、いや、どう考えても痛み止めでしょこの状況は!
とちょっと内心プリプリしてました。

1時間ほどベッドの上で土下座のような状態で過ごし、薬が効いてきた頃に眠りにつきました。

(2)陣痛促進剤

いよいよ今日から処置開始です。
朝一番に子宮口の開き具合をチェックすると
「昨日頑張った甲斐があって、しっかり開いてますよ^^」
と言われ一安心。
「あとは3時間おきくらいに促進剤を入れていきますが、陣痛が来るのは今日の内かもしれないし、数日後になるかもしれないので頑張ってくださいね!」と。
「そっかー。」と思いながら1回目の促進剤。

6:00 陣痛促進剤投与開始
先生に、「どの状態になれば呼んだ方がいいんですかね?」と聞くと、
「生理痛よりも重い痛みが1時間おきからだんだん短くなって、10分間隔くらいで来るようになったら、ナースコールで呼んでください。別の部屋に移動するので」
と言われ、じゃあまだ先なのかな?と思い朝食をペロリ。

9:00 陣痛促進剤投与2回目
2回目投与してから、なんか子宮がズンとしてきたかな…と思っていたら…

10:20 結構痛くなってくる
「1時間おきとかだよね最初って…?」
時計で測る…
「えっ、ちょっ、痛くない間30秒とかなんやけど早すぎるやろwwwww」
と思い慌ててナースコール!!

(3)処置室へ移動

10:45 処置室に移動
車いすで部屋を移動してから、激痛に襲われ
「いーたーいー!!!!」
とゴロゴロじたばたしてる間にも看護師さんは点滴やらいろいろ私の腕にセットしてくれてました。
横には助産師さんもついてくれていて、
「旦那さんいなくて大丈夫ですか?」
と聞かれましたが、来る予定時間までまだまだ時間あったし、
「大丈夫です!」と。
今までに味わったことないくらいの激痛で泣きながら
「いたいっいたいっ…」と悶えていると…

「バツンッ」

11:10 破水
実際に外に聞こえないらしいんですが、自分の身体の中で何かが裂けたような「バツンッ」という音がしました。
それとともに水がドバァァっと出て、「なんか出た(´;ω;`)!!!」
と言うと、先生が「あ、破水したね^^」と。

でも破水して、少し痛みが治まって平常心で横になっていると
「あれ?陣痛治まっちゃった?」
「少し…」
「あら…」
と言いながら中を確認していたのか何なのか、器具を出し入れする度にドバっと血が出ている感覚があり、3回目くらいに

「あ、出たね。赤ちゃん^^」

11:51 出産
無事にきれいな状態で出てきてくれました。
ですが、私にとってそこからが地獄でした。

(4)出産からのまさかの掻爬手術

無事に赤ちゃんをきれいな状態で産んだものの、赤ちゃんと胎盤をつないでいたものが切れて胎盤が子宮に残ってしまいました。
そこから緊急掻爬手術を開始。
特に麻酔をすることもなく(多分)そのまま「掻爬セット持ってきて!」と先生みんながバタバタ。
セットが来てからはお腹の上からエコーをギューッと押し当てられ、麻酔なしで本気で気を失うかと思いました。
一瞬“無”になろうと思って黙って目を閉じたら
慌てて「目開けられますか!!?」とバシバシ叩かれて驚かれてしまいました。
あまりにも泣き叫ぶので、途中で強い痛み止めを入れてくれたらしいのですが全く効かず。
終わっておばあちゃん先生が
「大丈夫?眠いでしょ?強い痛み止め入れてるから…」
と言われて
「いや、全然眠くないです。…あ、でもなんかボーっとするかも(;´・ω・)?」
と言う始末(;^_^A

全てが終わってからは、痛みがウソのように引き、さっきまでの痛みを忘れるほど通常に戻りました。

そこからは、毎日6時間おきくらいの抗生剤投与を5日続け退院しました。
すぐ反対側のフロアが通常出産のフロアだったので新生児の鳴き声が1日中聞こえていたので、なんとも複雑な気持ちでした。

6産後の手続き

(1)死産届の提出

妊娠12週以降の場合の出産は、死産扱いになります。
死産をした場合は、死産後7日以内に届出人の住所地か死産のあった市区町村(死産した病院のある市区町村)に死産届を提出する必要があります。
死産後、病院から「死産証明書」というものが発行されますので、死産証明書を持って役所に行きましょう。

(2)火葬・埋葬許可証の取得と手続き

死産届を出す際に、一緒に火葬・埋葬許可申請書を申請しなくてはいけません。
死産をした際の、赤ちゃんの遺体を供養してあげなくてはいけませんからね。
その際に、火葬し、埋葬するために許可証が必要になります。
火葬・埋葬許可証を取得する際に“どこで火葬・埋葬するのか”というのを決めておかなくてはいけません。
場所が決まっていないと許可証を発行してもらえないんです。
病院によっては、埋葬についてどうするか聞いてくれますし、提携している埋葬屋さんも紹介してくれます。
提携していない場合でも、他の方がどうされているかなど教えてくれますから、相談してみましょう。
私の場合は、病院が提携している埋葬屋さんを紹介して頂き、立派な桐箱に入れて包んでもらい丁寧にしていただきました。
ちなみに費用は、供養代として3万円ほどでした。

7まとめ

私が経験した流産は、心身ともにとても辛いものでした。
私の人生の中で精神的に一番泣いて、痛みでも一番泣きました。
生まれた後、サヨナラをするまでに綺麗に身体を拭いてもらった我が子に会う事ができました。
元気に育ててあげることができなかったけど、目の前にほとんど人の形になっていた我が子が居て、悲しいでもなく嬉しいでもなくとても不思議な感謝の気持ちが沸きました。
もちろんとても悲しい出来事ですが、すごくたくさんの事を教えてくれたし、夫婦でたくさん話し合う時間もできた。普段、花なんて買わない旦那が病室に花を持ってきたときには、違う意味で泣きそうでした。忙しいから入院するときも退院するときも一人かな〜と思っていたらしっかり送り迎えもしてくれてそこにも正直感動しました。(旦那からすると、俺の事なんだと思ってんだ(笑)と言われそうですが^^;)
なんだか、夫婦の絆を強くしてくれたすごい子だったなと思っています。
妊娠したら必ず生まれるものだと思っていましたが、実際はそんなことありませんでした。
稽留流産は、特に症状もなく宣告されるので、信じれない思いが強いですが、現実を受け入れて一緒に前に進んでいきましょうね。
また、必ず私たちの元にきてくれると信じて^^