足先が熱くて寝れないのはなぜ?火照りが起こる4つの原因と対処法
「なぜか足が熱くほてって寝れない…」なんて悩んでませんか?実際私も、夏の始まり頃に足が火照って眠れない症状にしばらく悩まされていました。どうやったら治るのか、何が原因なのか心配になり調べた結果、たくさんの原因や理由が分かりました。今回は同じ悩みを持っている方の解決に繋がればいいなと思ったので、詳しく書いていこうと思います。
Contents
1自律神経の乱れ
(1)自律神経とは?
自律神経とは、人が生きていくために心と身体の機能を自動調節してくれる神経のことを言います。機能を自動調節と言われても…と聞こえてきそうです(笑)
人は、意識をして手や足を動かしますよね。手を上げようとして手を上げたり、「あのボールを蹴ろう」と思って足を動かしたり。逆に、心臓や胃腸などの内臓などは、「よし!さっき食べたご飯を消化しよう!」と思って動かすものではありませんよね(笑)
心臓や内臓など、意識でどうにかできるものではない部分を動かしてくれているのが自律神経です。
(2)交感神経と副交感神経
自律神経には交感神経と副交感神経があります。交感神経とは、活発に活動しているときや緊張しているとき、またストレスを感じているときなどに働き、副交感神経とは、睡眠時や休憩時のリラックスしているときに働きます。この二つがバランスよく保たれることで、健康を維持することができます。このバランスが乱れると様々な体の不調が表れ「自律神経失調症」と診断されます。
(3)自律神経失調症
自律神経失調症になると、様々な体の不調が表れると言いましたが、この不調の中にほてりやのぼせと言った症状が現れるホットフラッシュ、情緒不安定やうつのような精神的な症状があります。基本的に、体全体が熱い場合などにおいては、自律神経の乱れにより、体温調節ができなくなっていることも考えられますが、症状の中でも、足先が熱くなる場合においては、ストレスによる血管収縮が血行不良を起こし、一番心臓から離れた足先に血が溜まってしまい睡眠時に足が熱くて…ということも考えられます。
(4)対処法
応急処置としては、氷を入れた袋や冷たいタオルで足を冷やしましょう。また、私の場合は冷えピタを足の裏に貼っても気がまぎれました^^
※冷えが原因の場合はNG!(次を参照にしてください)
長期的な対処法としては、自律神経失調症が原因の場合、とにかくストレスをなくすことが大切です。軽度の場合は、自分なりのストレス解消法を見つけてみたり、お風呂にゆっくり使ってリラックスをしてみたりするといいかもしれませんね。しかし、軽度や重度などといった判断は素人には難しいので、心配な方は一度心療内科や神経科などの専門医を訪ねてみるといいかもしれませんね。
2冷え
足が熱くてしかたがない…という症状の原因の一つに「冷え」があげられます。
私も最初は「いやいや、足が熱いんだから冷えとは関係ないでしょ」と思っていたのですが、調べていくうちになるほど…と納得してしまいました。
(1)冷えとほてりの関係
冷えと言えばどのようなイメージを持っていますか?
だいたいの人は「手足が冷える症状」と思っている人がほとんどだと思います。
私もその一人でした。冷えを起こすと手の先や足の先が冷たくなって、今回のような足先が熱くて仕方ないといった症状とは真逆の症状が起こると思っていました。
もちろん、その症状も間違いではないんです。では、なぜ足先が熱くなるといった症状が出るのでしょうか。その原因は、「血行不良」にありました。
(2)血行不良からくる足先のほてり
冷えからくる足先のほてりの原因は「血行不良」と言いましたが、なぜ血行不良で熱くほてってしまうのでしょうか。
冷えで手足が冷たくなる場合は、血流が滞り全身に熱が送られなくなることが原因で起こります。熱くなってしまう場合の原因は、血行不良で停滞した血液によって足先が熱を帯び、熱を発散できずに異常な熱さになると言われています。血行不良からくるという点では、1の自律神経失調症と原因は違えど、理由は同じですね。
・冷える場合→血行不良で全身に熱が届かない
・熱を持つ場合→心臓から一番離れて、重力の影響を受けやすい足先にめぐりの悪くなった血液が溜まり、熱を帯びたまま停滞する。
(3)対処法
冷えからくる場合は、足を冷やしてはいけません。血行を良くする必要がありますので、その場では気が進みませんが、足を温めて血管を拡張してあげるのが一番いいようです。また、足をマッサージしてあげることで、血のめぐりがよくなりますので。足の裏などをモミモミしてみましょう。この場合においては、足を冷やすと逆効果になってしまうので注意が必要です。
3レストレスレッグス症候群
聞きなれない名前ですよね。私も「何それ?」と思ったのですが…
なんとなく自分に当てはまっているような気がして、書いている今ソワソワしています(笑)
(1)レストレスレッグス症候群とは?
レストレスレッグス症候群とは、他に「むずむず脚症候」「下肢静止不能症候群」とも呼ばれています。
主に下肢に不快な症状を感じる病気で、夜眠ろうとベッドに入ったときや、電車や新幹線、飛行機などでじっと座っているときに、脚の内側から妙な不快感が起こり、脚を動かすと和らぐ・・・といった特徴があります。この病気は、女性が男性の1.5倍発症しやすく、年齢が上がるほど発症率が高くなります。
(2)レストレスレッグス症候群の症状
症状としては、ムズムズしたり、チクチクしたり、かゆみや火照り、痛みやだるさなどがあげられます。脚に不快感がありますので、動かしたくてたまらなくなるそうです。またじっとしているときに症状がでやすく、動かすと楽になります。
(3)レストレスレッグス症候群の原因
①神経細胞の異常
脳の中の神経同士の連絡係の「ドパミン」という物質が正常な働きをしなくなることによって症状が現れるという説が有力とされています。
②鉄分不足
ドパミンを作るために鉄分が必要とされており、鉄分不足になるとドパミンの量が減少し、①に繋がると考えられています。
③遺伝
同じ家族や親族の中でかかりやすいとの研究結果があり、この病気に関係する遺伝子がいくつか見つかっています。
(4)対処法
熱くて寝苦しい時は、足を冷やしましょう。そして、この病気は症状の重さによって対処法が変わりますが、軽度の場合は生活習慣の改善で良くなることがあります。ただし、やはり素人判断は危険ですので、思い当たる節がある人は、一度お医者さんに診てもらいましょう!
4更年期障害
(1)更年期障害とは?
更年期障害とは、基本的に閉経を迎える時期の前後5年間(約10年)の間に起こる、ホルモンバランスの異常による身体的、精神的な不調の総称です。平均の閉経年齢が50歳といわれているの
で45歳~55歳の間におこるとされています。しかし、最近では「若年性更年期障害」といって、20代~30代の女性も更年期障害と同じような症状が現れることがあります。
(2)更年期障害の原因と症状
①原因
ホルモンバランスの乱れやストレスが原因とされています。
②症状
ほてり・のぼせ(ホットフラッシュ)、発汗、冷え、動悸、息切れ、むくみ、頭痛、めまい、不眠、不安感、イライラ、食欲不振、吐き気、便秘、下痢その他たくさんの症状が見られます。
足の火照りがある場合は、更年期障害のホットフラッシュの可能性があります。
(3)対処法
まずは、応急処置として足を冷やしましょう。長期的な対処法としては、ホルモン薬治療や漢方薬、自律神経調整薬などの投薬治療で治していく必要があります。まずは、お医者さんに診てもらいましょう。
5まとめ
自分に当てはまるものは見つかりましたでしょうか。
体の不調は自分の意図しないところで進んでいきます。
素人判断はとても危険です!「自分は大丈夫!」と思わずに、ちょっとでも心配な節があればお医者さんに診てもらいましょう。