妊婦さん必読!妊娠が分かったら控えた方がいい食べ物4種

妊婦さん必読!妊娠が分かったら控えた方がいい食べ物4種

妊娠が発覚すると、あれ食べちゃダメ!これ食べちゃダメ!とかなり気を使いますし、使われますよね。でも、初めての妊娠となると何がダメで何がOKなのか分かりません。妊娠中に食べてはいけないものの中には、食べてはいけないと誤解されている物もありますので、自分自身がしっかりと知っておく必要があります。私自身も、妊娠中かなり気を使いましたし、食べるもの食べるもの毎回「刺身 妊婦」など、検索してから食べるようにしていました。かなり疲れます(笑)今回は、私自身も今後のために勉強を兼ねて書いていこうと思います。

1妊娠中には要注意!感染症をひき起こす可能性のある食べ物

(1)トキソプラズマに感染する恐れがある食べ物

トキソプラズマとは、豚やネズミ、ニワトリなどの多くの哺乳類や鳥類に寄生して成長し、最終的にネコ科の動物に寄生して繁殖するとても小さな寄生虫で、主に口から感染する「経口感染」で感染します。

①食材

生肉(豚や鶏肉、ヤギなど)

②症状

軽い風邪のような症状やリンパ節の腫れ、筋肉痛が何日か続いたりすることがあります。
健康な大人であれば、あまり症状が出ることがありませんが、妊娠中は、お腹の赤ちゃんに感染してしまい「先天性トキソプラズマ症」を引き起こす事があります。赤ちゃんにトキソプラズマが感染してしまうと、脳性麻痺や低出生体、黄疸や発疹、精神障害、運動機能障害などの様々な症状が現れることがあります。最悪の場合、流産や死産に至ることもあります。

③対策

馬刺しや、鳥刺し、ユッケなどの生肉は食べないようにしましょう。お肉を食べる際は、必ずしっかり火を通し、生肉に触れた調理器具などは、常にきれい洗いましょう。
また、トキソプラズマは猫の糞便に紛れていることもあるので、猫の糞便の処理は、手袋をするか、家族にしてもらうようにしましょう。また、土にも隠れている事があるので、ガーデニングや農作業など土を触る時も手袋を付けて、作業が終わったらしっかり手を洗いましょう。

(2)リステリア食中毒に感染する恐れがある食べ物

リステリアは、加熱により死滅しますが、4度以下の低温や12%の食塩濃度でも繁殖できる菌です。なので、冷蔵保存や塩漬け保存でもリステリアが繁殖してしまいます。
健康な大人であれば、かなりの量のリステリアを摂取しなければリステリア食中毒は発症しませんが、免疫力が下がっている際には注意が必要です。

①食材

乳製品(チーズなど)、食肉加工品(ハムやソーセージ)、低温保存する食品など

②症状

悪寒や、高熱、筋肉痛といったインフルエンザと似たような症状がでます。
症状には個人差があり、軽症の場合は、自然治癒ですぐ直ることもありますが、重篤化すると、髄膜炎や敗血症を引き起こすこともあります。
また、妊娠中に感染すると、流産や死産、早産などの危険性もあります。

③対策

生肉は控えて、しっかりと過熱をしましょう。
また、冷蔵保存のものは消費期限内に食べ、できれば期限にかかわらず早めに食べましょう。
調理器具はしっかり洗いましょう。

(3)サルモネラ菌に感染する恐れがある食べ物

鶏や豚、牛などの動物の腸管や、河川、下水道などに広く生息する最近で、乾燥に強く、サルモネラ菌の種類の中には、少量で食中毒を引き起こすタイプもあります。

①食材

タマゴやタマゴの加工品、生肉(特に内臓)など

②症状

腹痛や下痢、発熱、嘔吐といった症状が現れます。

③対策

タマゴを生で食べる場合は、期限に気を付け、ヒビが入っていないか確認をしましょう。
調理器具はしっかり洗いましょう。
割ったタマゴはすぐに食べるか、調理をしましょう。割ったまま保存は避けてください。

(4)ノロウイルスに感染する恐れがある食べ物

ノロウイルスは、乾燥する冬に起きやすい食中毒で、細菌より小さく、体内でのみ増殖します。少量のウイルスで食中毒を引き起こし、食品以外に、嘔吐したものや便から感染することがあります。

①食材

加熱不十分な二枚貝(牡蠣など)

②症状

24~48時間ほどの潜伏期間を経て、37~38度以上の発熱や激しい嘔吐下痢、体の痛みといった症状が現れます。
私は、妊娠中ではありませんでしたが、ど年末の土曜日に牡蠣を食べて翌週の月曜日に激しい嘔吐と発熱で仕事納めもろくにできず、早めに休暇を頂いた記憶があります…。ツラかった…。

③対策

妊娠中は、免疫力がかなり低下しているため、今まで大丈夫だった程度でも食中毒になりやすくなっています。ノロウイルスは、アルコールや40度程度の高温、乾燥や酸ではびくともしないため、100度前後で2分以上加熱しないと活動停止してくれません。妊娠中に牡蠣を食べる際は、必ず加熱して食べましょう。ただ…不安は残るので妊娠期間中は食べない事をお勧めします。
また、嘔吐したものを掃除しなくてはいけない場合は、手袋とマスクを着けて対処しましょう。



2妊娠中に赤ちゃんに直接影響のある食べ物

(1)水銀を含む食べ物

①食材

マグロなどの大きな魚
海中に溶けている無機水銀が、海水中の細菌の作用によってメチル水銀に変わり、海の中での食物連鎖によって魚介類に蓄積していき、食物連鎖の上位にいる大きな魚ほど、水銀を蓄積しています。

②影響

大人が水銀を摂取した場合、徐々に体の外へ出ていきます。
2ヵ月で取り込んだ量の半分まで減少します。
しかし、赤ちゃんは水銀を排泄することができないので、体に溜め込んでしまいます。
厚生労働相のホームページには、赤ちゃんへの影響として、音を聞いた場合の反応が1/1,000秒以下のレベルで遅れるようになると書いてあります。
…、いまいちピンときませんが、あらゆるリスクは避けたいですね。
1週間に1人前(約80g)程度であれば、食べること自体に問題ありません。
ストレスになってもいけませんので、気にしすぎないようにしましょう。

(2)ヨウ素を含む食べ物

①食材

わかめや昆布などの海藻類、カニやアワビ、サザエなどの甲殻類

②影響

ヨウ素自体は、甲状腺ホルモンを合成するために必要な栄養素で、赤ちゃんの発育にもとても重要な役割をもっています。ですので、全く摂取せずだと、ヨウ素が不足して【クレチン症(先天性甲状腺機能低下症)】という甲状腺の障害を起こす可能性があります。
しかし、逆にこのヨウ素を取り過ぎた場合も甲状腺機能低下が生じる可能性があると言われています。
あくまでも過剰摂取を避けると考えた方がよさそうですね。お味噌汁に入ったわかめや、わかめの酢の物など、普通の食事量であれば問題ありません。

(3)ビタミンAを多く含む食べ物

ビタミンAには、レバーなどの動物性食品に含まれる「レチノール」と、ほうれん草などの植物性食品に含まれる「βカロテン」の2種類があります。
厚生労働省では、妊娠しているときは普段より多めのビタミンAをとるように推奨しています。
「ん?ダメなんじゃないの?」って話ですよね。
実は、妊娠中に控えた方がいいのは、ビタミンAの一種であるレチノールなんです。
植物由来のビタミンAは、粘膜を正常に保つ働きや免疫力を高める効果、赤ちゃんの
細胞分裂に関わってくるので、植物由来のビタミンAはしっかり摂る必要があるそうです。

①食材

牛・豚・鶏レバー、うなぎ、有塩バター、卵黄、ゆでほたるいか

②影響

レチノールを過剰摂取をしてしまった場合、赤ちゃんに、先天性異常で耳の形態以上などが起こる可能性があります。特に、妊娠3ヶ月、俗に言う安定期に入るまでは器官形成期なので注意が必要です。

③βカロテンを多く含む食べ物

こちらはたくさん食べても問題ありません^^
しそ、ニラ、ほうれん草、人参、春菊

3妊娠中に子宮の収縮を引き起こしやすい食べ物

(1)スパイス

ウコン(ターメリック)、ナツメグ、バジル、タイム、パセリ

これらは子宮収縮を促す作用があるので、なるべく食べないようにしましょう。
カレールーで作るカレーは、あまり気にしなくてもいいかもしれませんが、本格的なスパイスから作るカレーは控えましょう。

(2)シナモン

シナモンに含まれるシンナムアルデヒドは、子宮に強い刺激を与え、子宮出血や流産を引き起こす可能性があると言われています。

(3)フェンネル

子宮の収縮を促すと言われていますが、産後は母乳の分泌を促す効果があります。

(4)アロエ

アロエには、アロインという成分が含まれており、子宮収縮作用があり、堕胎にも用いられる成分です。…と聞くとかなりビクっ!としますよね。
安心してください。アロインが含まれているのは、皮の部分であって、ヨーグルトやジュースに入っているアロエは果肉なので、全く問題ありません^^

4妊娠中の栄養吸収を邪魔するカフェイン

(1)カフェインを含む飲食物

コーヒーや紅茶、緑茶、ウーロン茶、ココア、コカ・コーラ、レッドブルなど

(2)カフェインの影響

①赤ちゃんがカフェインを分解できない

赤ちゃんは、カフェインを排出する力がほとんどありませんので、蓄積することによって、発育の阻害をしたり、自然流産のリスクが上がると言われています。

②カルシウムや鉄分を体外に排出してしまう

カフェインの中には、ポリフェノールの一種のタンニンが含まれています。
このタンニンは、カルシウムや鉄分と結合して、尿として体の外へ出してしまいます。

5まとめ

いかがでしたでしょうか。
妊娠すると、自分だけの体だった時に比べてかなり気を使いますよね。
調べてみたら意外と食べちゃダメだった…。なんてこともありますが、全て過剰に摂取するとリスクがあがるというものが多いので、ちょっと食べてしまったからと言って必要以上に敏感になる必要もないかもしれません。
あまり、気にしすぎてストレスになってしまってはいけませんので、ゆる~く楽しく、マタニティーライフを楽しんで下さい^^