ピルは避妊だけじゃない!ピルの効果や飲んではいけない人とは?

ピルは避妊だけじゃない!ピルの効果や飲んではいけない人とは?

みなさんはピルにどんなイメージを持っていますか?多くの人が「避妊するための薬」と思っているのではないでしょうか。しかし、世の中には避妊目的でピルを服用しているわけではない人がたくさんいます。生理周期を整えてくれたり、女性疾患の抑制などさまざまです。ピルについて正しい知識を深めることで、正しい使い方ができるよう、また、ピルを飲んでいる人への偏見などを持たないためにも、今回ピルの種類や作用・副作用を書いていきたいと思います。

1ピルの種類

ひとことピルと言っても種類があります。

(1)低用量ピル

一般的に使用されているピルはこちらを指します。
日常的に服用するピルで、避妊以外に生理痛を和らげたり、生理不順を改善するためなどに服用する女性ホルモンを含む錠剤です。様々なメーカーから販売されており、産婦人科で処方されます。①~⑦は保険適応外です。⑧~⑨は保険適応です。
①トリキュラー
②オーソ
③シンフェーズ
④アンジュ
⑤マーベロン
⑥ラベルフィーユ(トリキュラーのジェネリック)
⑦ファボワール錠(マーベロンのジェネリック)
⑧ルナベル
⑨ヤーズ配合錠(超低用量ピル)

(2)モーニングアフターピル(緊急避妊薬)

モーニングアフターピルは、避妊に失敗した際に服用する薬です。
コンドームに穴が開いていた!破れてしまった!取れてしまった!などと言った避妊の失敗や、中出しをされてしまった!(コンドームはつけましょうね(;^_^A)そもそも避妊せずにSEXを行うこと自体、どこで出そうが妊娠の可能性はあります)妊娠しては困る!という女性が、SEX後72時間(3日)以内に2錠、さらに12時間後に2錠を服用し、受精卵の着床を防ぎます。もともとは海外でのレイプ被害にあってしまった女性への避妊対策として使用されていたそうです。

2ピルの効果

ピルと聞いても、服用したことのない人は、お医者さんから説明を受けることもないですから、「聞いたことはあるけど…はっきりとは…」という人が多いのではないでしょうか。

(1)避妊効果

ピルには、黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)が含まれていて、服用するととくに黄体ホルモンが増加します。黄体ホルモンは普通排卵後に増えるものなので、脳が排卵後だと錯覚し、排卵がストップします。

①黄体ホルモン(プロゲステロン)とは

排卵直後から卵巣で作られる女性ホルモンの一つです。
黄体ホルモンは、排卵後から次の生理が始まるまでの間、多く分泌されます。
黄体ホルモンの働きとして、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を厚くしたり、体温を上げる作用があります。女性の高温期と言われる時期は、この黄体ホルモンが関係しているんですね^^

②卵胞ホルモン(エストロゲン)とは

卵胞ホルモンは卵巣内の卵胞を成熟させ、排卵と受精の準備をしてくれます。
その他、血管拡張作用やコラーゲンの合成を促進してプルプルなお肌を保つ効果なども…(n*´ω`*n)

(2)生理不順の改善

ピルを正しく服用することで、一定の周期でちゃんと生理がくるようになります。生理不順を改善する際に服用する人もたくさんいます。

(3)月経前症候群(PMS)の緩和

ピルを飲むことで、女性ホルモンが通常よりも増えるので、排卵後の女性ホルモンの急激な変化を防ぐことができるので、自律神経が乱れを抑制することができ、生理前の情緒不安定や疲れやすいなどの諸症状が緩和されます。あの生理前のイライラも少しは治まります(笑)また、生理痛が和らいだり、いつも出血量が多い人は生理の出血量も減ります。

(4)病気による痛みの緩和

ピルは、女性特有の病気の痛みを緩和する効果があります。
子宮筋腫や子宮内膜症などで生じる痛みを軽くしてくれます。

(5)女性疾患の予防

ピルには多くの女性疾患の予防につながる効果があります。
子宮体がんや卵巣のう腫、乳腺症の予防をしてくれたり、その他、女性がとくになりやすい貧血の予防や、ニキビの改善などの効果もあります。



3ピルって副作用はないの?

(1)むくみ

低用量ピルに含まれる卵胞ホルモン(エストロゲン)は体内の塩分を外に出すのを抑える働きがあります。そのため、蓄積された塩分が水分を吸収して体に水分がたまり、むくみの原因となります。このため体重も増加し、太ると言われている一因でもあります。

(2)吐き気

ピルを服用している間は、妊娠中と同じホルモンバランスになるので、妊娠初期症状に似た副作用がでます。なので、吐き気の他にも頭痛やめまい、眠けや倦怠感などの症状が服用し始めに現れることがあります。

(3)太る?

これは、よく言われていますね。ピルを飲むことで女性ホルモンが増加します。ピルに含まれる女性ホルモンは、女性らしい体をつくるという働きがあり、胸や腰回り等に脂肪がつきやすくなります。ですが、これは低用量ピルが多く出回る前の話で、今の低用量ピルでは、あまり太るという副作用はないそうです。
ただ、食欲が増して食事コントロールがしっかりできれば、急激な体重増加は心配ないでしょう。

(4)血栓症

ピルを服用することで、まれに血栓症をおこすことがあります。
卵胞ホルモン(エストロゲン)には、血液が固まりやすくなる効果があり、この卵胞ホルモン(エストロゲン)が増えることによって、血栓ができて、血管をつまらせてしまうことがあります。血液がドロドロだと、血栓ができやすくなってしまうので、十分な水分補給をしましょう。手足のしびれ等は、兆候の可能性があるので。早めの受診をしましょう。

4ピルの飲み方

ピルを飲み始めたからと言って、完全に安心をしないでください。
ピルを服用しはじめた7日間は、まだ妊効果が発揮されません。ピルの飲みはじめやピルを飲み忘れた、などといったことがあれば、必ず通常の避妊も行いましょう。

(1)1日1錠

毎日同じ時間に1錠服用します。
24時間ごとに服用することで、体内のホルモンバランスを一定に保つことが目的です。

(2)21日飲んで7日休む

ピルは、21錠タイプと28錠タイプがあります。
21錠タイプの場合は、21日間飲み続けて7日間飲むのをやめます。
28錠タイプの場合は、21日間飲み続けて偽薬(何の効果もない錠剤)を7日間飲みます。
いずれもこの7日間に生理がおこります。
私みたいなズボラさんは、飲み忘れ防止のため、28錠タイプをオススメします(笑)

(3)飲み始める時期は?

ピルの中にも、生理1日目から飲み始める“デイワンスタート”と呼ばれるものや、いつからでも始められる“クイックスタート”と呼ばれるもの、生理がはじまった最初の日曜から飲み始める“サンデースタート”というものがあります。医師に相談して、服用するタイプを決めてくださいね。

5ピルを服用できない人

以下の人は、基本的には服用できないそうです。
ただ、医師の判断では服用できることもあるので、相談してみましょう。

①35歳以上で1日15本以上タバコを吸う人
(血栓症や心筋梗塞などを起こすリスクが高くなります)
②乳がん・子宮がんの人および疑いのある人
③脳血管・心血管計の異常のある人
④肝機能障害のある人
⑤高血圧・血栓症・心筋梗塞になったことがある人および疑いのある人
⑥糖尿病・高脂血症の人
⑦妊娠中および疑いのある人、授乳中の人
⑧最近手術をした、または予定のある人
⑨血栓性静脈炎・肝塞栓の人および起こしたことがある人

基本的には、医師の診断をうけてから処方をしてもらいます。
一度も診断を受けずに処方してもらうことはできませんので、医師の指示に従って服用しましょう。

6ピルはその他の薬と併用してOK?

(1)市販の風邪薬等はOK

ピルを服用中、市販の風邪薬や痛み止めなどは特に併用しても問題ありません。

(2)サプリメントに要注意!

自律神経失調症や更年期障害に効果があるとされるサプリメントのセントジョーンズワートや月経症状の緩和などに効果があるとされるサプリメントのチェストベリーなどはピルの効果を下げてしまうので注意が必要です。

(3)ピルの服用中は医師に伝えましょう

病院で処方される薬によっては、ピルと相性の悪いものも存在します。
受診した際は、先生にピルの服用を伝えましょう。

(4)お酒は飲んでも大丈夫!

ピルは、服用していてもお酒が飲めます^^
ただ、飲み過ぎて吐いてしまうと、飲み忘れと同じになってしまうので注意しましょう。

7まとめ

いかがでしたでしょうか。ピルは、避妊するためだけのホルモン剤ではないことがお分かりいただけたでしょうか。しっかりと用法容量を守って医師の指示にしたがって、正しい飲み方をしてくださいね^^